みなさん、こんにちは。
当サイト管理人のジャム男です。
今回は、ドイツ人との国際結婚にかかわるすべての手続きについて、わかりやすく解説していきたいと思います。
ドイツ人との国際結婚
今回は、ドイツ人と日本人の国際結婚で必要となる書類の一覧や手続きの流れを紹介していきたいと思います。
日本人同士での結婚なら、戸籍謄本用意して、婚姻届出して、おわーりっ!
区役所完結型の非常にコンパクトな手続きなのですが、相手が外国人となるとそう簡単には行きません。
「アポスティーユ」やら「婚姻要件具備証明書」やら「認証翻訳」といったような、普通に生活していれば一生聞かない単語たちと対峙する必要があります。
インターネットの情報が普及した現在とはいえ、やはりドイツ人と国際結婚をする人というのはかなりのマイノリティーです。
そこで、この貴重でやけに手間の掛かった手続きの流れを少しでもわかりやすく、かんたんに紹介できればとおもっています。
これがあなたの国際結婚生活スタートへの一助になれば幸いです。
わかりにくい部分や不明な点などありましたら、お気軽にコメントくださいませー!・ω・
ドイツ式での結婚に必要な書類(日本人サイド)
ドイツ式での結婚における、日本人サイドが用意すべき書類・必要なものをまとめます。
全部で4種類。
日本で取得する書類が3種類とドイツで取得する書類が1種類です。
また、ドイツは書類を非常に重要視する文化があるらしいのですが、戸籍役場の担当官によって、必要とする書類がまばらだったりします。
大使館やいろいろなサイトの情報を見ていると、「出生証明書」が必須と書かれていますが、僕の場合、不要と言われました。
ですので、下記は用意する覚悟を持っておき、事前にドイツ人配偶者さんの居住エリア管轄の戸籍役場に必ず、必要書類を事前に確認することをオススメします。
日本で取得する書類
・戸籍謄本
・住民票
・婚姻要件具備証明書
これらすべてにアポスティーユ、認証翻訳が必要です。
それぞれ解説していきます。
アポスティーユとは?取得方法は?
アポスティーユというのは、日本の公的書類・公文書に、「この書類は、日本政府が発行したものに間違いありません。」という外務省のお墨付きをつけることを言います。
・アポスティーユとは?(外務省公式サイト)
今回、法務局で発行してもらった「婚姻要件具備証明書」にアポスティーユをつけてもらったのがこちらの画像。
(ホッチキスで止められている真ん中の小さな紙がアポスティーユです。)
このアポスティーユは外務省の領事局領事サービスセンター(東京 or 大阪)で取得できます。
直接行ってもいいですし、日本国内からであれば郵送でのアポスティーユの取得も可能です。
・アポスティーユの取得・申請方法(外務省公式サイト)
認証翻訳とは?
ドイツには、ドイツの裁判所が認めた「公認翻訳士」だか「認証翻訳士」という職業があります。
ドイツ語-日本語の翻訳自体は誰でもできますし、公認じゃない翻訳家もたくさんいると思いますが、「海外の公文書」等を翻訳してドイツの公的機関等に提出する場合、この公認翻訳士が翻訳したものでないと受け付けてもらえないみたいです。
在日ドイツ大使館の公式サイトに、日本在住の公認翻訳士リストがありますので、そちらを参考にするとよいと思います!
認証翻訳にかかる料金と日数
僕は、大使館・領事館での認証が不要な「中村国際事務所」さんにご依頼させて頂きました。
納期は、
案件の混み具合や時期にもよると思いますが、僕の場合、依頼から到着まで10日ほど。
料金は、
15,954円でした。
行数で料金が決まるらしく、行単価200円とのことです。
(今回、依頼した戸籍謄本は2ページ)
中村国際事務所さんに依頼する際の注意点が一つあります。
利用しているメールアドレスがGmailだと、中村国際事務所さんからのメールが迷惑メールに振り分けられるので、気をつけてください。笑
ドイツで取得する書類
・出生証明書
欧州圏では一般的な公的書類の一つ。
日本でいう所の住民票とか戸籍謄本とかに並ぶような公的書類みたいです。
日本の出生証明書というと、赤ちゃんが生まれたときに病院で貰える「出生証明書」ですが、欧州の「出生証明書」とは全くの別物ですね。
つまり、ドイツでの国際結婚に必要とされる、出生証明書は、日本の病院で発行される「出生届兼出生証明書」とは全くの別物です。
在ドイツ日本大使館でしか…
日本人の「ドイツ式の出生証明書」は、全世界で在ドイツ日本大使館でしか発行できない書類です。
・出生証明書(在ドイツ日本国大使館公式サイト)
「各書類をスキャンしたデータをメールで添付する形で出生証明書を申請できるか」という質問を在ドイツ日本大使館に電話で問い合わせしたところ、「電子メールでの申請も可能ですが、代理人に、戸籍謄本&記入済み申請書を郵送し、代理人が直接在ドイツ日本大使館に書類を持ってくる必要がある」とのこと。
じゃあ、電子メールでの申請が可能ってどういう意味なんだ?といまだに疑問なのですが、それはさておき。
また、在ドイツ日本大使館宛に直接郵送での受付けはしてもらえないとのこと。
つまり、カップルのどちらか一方が直接行く。
もしくは、ドイツ人パートナーの家族やドイツ在住の知人等に、書類を郵送し、大使館に行ってもらう必要があります。
アポスティーユ必要なら最高に厄介
出生証明書にアポスティーユが必要となると、最高に厄介です。
このアポスティーユの要否も、ドイツの戸籍役場の判断次第となります。
かならず、戸籍役場にて確認しましょう。
最初は「アポスティーユ要らないよー。」って言ってた戸籍役場の担当官が、最後の最後で、「やっぱアポスティーユつけてきて。」っていう、どんでん返しがあったとしても、当サイトでは一切責任を負いません。笑
・在ドイツ日本大使館でしか発行できない「出生証明書」
・東京 or 大阪の外務省でしか取得できない「アポスティーユ」
この組み合わせは最悪すぎます。
つまり、本人たちだけでやるとなると、
書類の準備だけで日本-ドイツ間の1往復、婚姻までに、最低2往復必要となります。
残念ながら、アポスティーユは大使館では取得出来ません。
さらに、残念ながら、
海外から郵送でのアポスティーユ申請も不可です!
残念!面倒くさすぎる!
僕達の戸籍役場の担当官は、「戸籍謄本がドイツの出生証明書にあたる」と判断してくれたようで、出生証明書はいらないよー。って言ってくれました。
ドイツ国内〈ドイツ式〉での婚姻手続きの流れ
まず、僕らはドイツ国内での婚姻手続きを最初に行いました。(ドイツ式)
その時の流れとしては、彼女のドイツへの一時帰国に合わせ、認証翻訳済み・アポスティーユ取得済みの戸籍謄本を持たせ、ドイツの戸籍役場で日本人との国際結婚に必要な書類の確認を行いました。
そこで、「出生証明書が要らない」という回答を得たこと、
かつ、戸籍謄本はすでに彼女が持っているので、
・婚姻要件具備証明書
・住民票
このふたつのアポスティーユ取得を済ませたものを持ち、
いざドイツ入国!
もし、ドイツの戸籍役場で「出生証明書が必要」となれば、上記に加え、在ドイツ日本大使館の発行する「出生証明書」が必要となります。
当日急遽求められたもの
住民票や戸籍謄本と同じ住所が記載されたIDの提示を求められました。
僕の場合、免許証しか持っていなかった、尚且つ、免許証の住所が戸籍謄本と違うという緊急事態が発生したのですが、たまたまパスポート用長財布に入っていた期限切れの国際免許証で難を乗り切りました。
ベルリンでの認証翻訳事情
今回、諸事情があり、認証翻訳を日本で依頼するよりも、ドイツで依頼した方が速いんじゃないか?ってことで、ベルリン近郊の方にお願いしてみることに。
ちなみに、日本での認証翻訳は、1~10日程度かかり、戸籍謄本1通(2ページ)で15,000円程度となかなかのお値段。
ベルリンの翻訳会社にお願いしてみるかということで、アレキサンダープラッツ駅近くPanorama straßeにある、KERN AGという現地の翻訳会社に見積もりを依頼したところ、住民票と婚姻要件具備証明書の2通で230ユーロ。
全然安くないやん。
こちらの事務所は日本語のできる翻訳士が在籍していないとのことで、結局外注になるから高くつくような感じを受けました。
要するに、日本で認証翻訳しちゃった方がいろいろ安心なんじゃないかなと思います。
認証翻訳代金をケチって挑んでみた
KERN AGの翻訳料金が安くないということで、
僕たちは認証翻訳の代金をケチって、ベルリン在住の日本人の友達に依頼して、住民票と婚姻要件具備証明書を翻訳してもらいました。
実際に、役所の担当者に出してみたところ、見事に玉砕。
「認証翻訳士のスタンプ付きの翻訳じゃないと受け付けられないよ。」とのこと。
認証翻訳必須みたいです、やっぱり。
KERN AGの料金と日数
ただの翻訳じゃダメということがわかり、しょうがなく、
ベルリンのKERN AGという翻訳会社に依頼して、住民票と婚姻要件具備証明書の2通を230ユーロで認証翻訳してもらいました。
依頼の2日後に、翻訳が完了。
料金自体は、割高ではありますが、非常に迅速な対応で助かりました。
ベルリン近郊のみならず、ドイツ各地で、日本語の認証翻訳に自信あるぜ!って方は、ぜひコメント欄にてご連絡頂ければと思います!
当ブログで紹介させて頂きますので。笑
はじめまして。全体的にとても分かり易く、とても役に立ちました。ただ、可能であれば、各書類の名前にドイツ語訳を付けていただけますでしょうか?お手数ですが、どうぞよろしくお願いします。
・戸籍謄本 – Familienregisterauszug
・住民票 – Meldebescheinigung
・婚姻要件具備証明書 – Ehefähigkeitsbescheinigung
翻訳証明と宣誓翻訳者についてのコメントです。宣誓翻訳者については、ドイツの中央データベースに一覧があります。その一覧に載っている翻訳者の1人が、データベースの使い方ガイドを日本語で作成し、掲載しています(https://doitsugo-ninshou-honyaku.com/instructions-for-translators-database/)。詳しく書かれているのでよろしければご参考まで。
始めまして。突然のご連絡失礼いたします。
必要書類について質問があります。
Geburtsurkunde aus Tokio im Original mit Übersetzung
→こちらは戸籍謄本それとも出生証明書でしょうか?必要書類の問い合わせに対して返ってきた答えです。
お手数ですがよろしくお願いいたします。